立地企業インタビュー

激動の時代のリスクヘッジとしても、青森工場の存在意義が高まっています。

取締役社長/高石 昌雄さん

車両から、ロケットまで。パッキン一筋で歩み続けてフィールドは世界へ。

 阪上製作所は、創業100年を越えるパッキン専門メーカーの老舗です。ひと言でパッキンといっても様々です。メインは、産業用機械・機器の空気圧用パッキン、油圧用パッキンです。身近なところでは、車両の油圧パワステ、鉄道ドアの開閉部分やブレーキ、そして時には宇宙ロケットにも使用されています。
 パッキンは小さな部品ですが「安全」に影響する重要な部分です。前述の乗物の安全もあれば、食の安全にも関わります。田植機の油圧で油が漏れたら、田んぼを汚します。だから絶対の信頼性が求められます。
 我々はそのために地道に努力しています。ゴムの配合など材料開発は客先ごとに取り組みます。何度も性能試験をするのは当たり前。量産体制に入っても抜き取り検査をしますし、納品後はアフターフォローで問題点について現場にフィードバックします。こうして長年掛けて培った技術とデータが信頼を生み、阪上ブランドを育みました。その甲斐あって、国内でのシェアの高さを保ちつつ海外からの引き合いも増えています。





 

質の高い人材確保はもちろん、リスクヘッジとしても青森は工場立地に向いています。

 青森市に進出したのは1995年です。バブル景気以降、工場の増設を検討していましたが、関東では土地と人材の確保が難しい状況でした。そこに、当時の青森市の誘致担当課長さんを始め、市長さんまで我々のところに通って下さいました。進出するなら地元との良好な関係が大切ですから、それなら青森に、と決断しました。市による土地代金の助成や税金の優遇、優秀な学生の紹介もありました。今ではその学生が工場の責任者にまでなっています。
 青森の方々は皆さん真面目です。特にパートの女性たちが非常に優秀です。ただ全体に地元志向が強いのには驚きました。関東の工場への転勤を打診すると渋る方が多い。皆さん本当に青森が好きなんだなあと思います(笑)。実際、環境がいいです。東京の者が青森に赴任すると、喘息や花粉症の症状が軽くなるとよく聞きます。食べものも安くておいしいです。私は生姜味噌おでんが好きです。
 青森市は昨今、新幹線の駅ができ高速道路も延び空港も整備されて、格段に交通アクセスがよくなり時間的に近くなりました。その反面、関東から実際の距離があるということにも価値があります。つまり、リスクヘッジとして生産拠点を分散させるという考え方です。東日本大震災の時には、まさにそれを実感したものです。「遠い=不便」ではなく、「遠いことに意味がある」時代になったのです。

青森工場には、メイドインジャパンの拠点として期待するものがあります。

 よく聞かれますが、我々は海外に工場を作るつもりはありません。技術流出のリスクがありますし、メイドインジャパンにこだわりたい、という思いもあるからです。
 我々は家族的経営で会社に帰属意識をもってもらい、とことん教えるスタイル。人材育成に何年も時間を費やします。これは海外の個人主義的な労働スタイルには、きっと合わないでしょう。ものづくりには「人間の五感で覚えるもの」というのがあると考えています。それは長年携わることで身に付くもの。実際、パートの方で、長年の経験から、触感だけで製品の微細な異常に気づいてくれた例もあります。そんな日本人ならではのものづくりに誇りをもって、これからも国内生産にこだわりたいと思います。青森工場のまじめで粘り強いスタッフなら、この期待に応えてくれると信じています。


株式会社阪上製作所青森工場
〒038-0031 
青森県青森市大字三内字丸山394-104
【本社】東京都墨田区錦糸4-17-6
【創業】1897年
【設立】1934年5月
【工場操業開始】1995年
【誘致年数】18年
【従業員数】419人(青森工場35人)
【事業内容】合成ゴムパッキン、合成樹脂パッキン、各種ジャバラ製品等の製造および販売
2013年8月現在



 

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