JX日鉱日石エルエヌジー・
サービス株式会社
青森からエネルギーの未来を。
JX日鉱日石エネルギー株式会社
執行役員ガス事業部長/権田昌二さん
石油精製販売から始まり、
総合エネルギー変換企業へ
JX日鉱日石エネルギー株式会社は石油製品から始まり、石油化学、石炭、ガスのほかに、近年は、燃料電池・太陽電池、今後は水素を活用した事業を展開しており、「総合エネルギー変換企業」を目指しています。
当社は新日本石油株式会社と株式会社ジャパンエナジーが統合して設立した、ENEOSブランドのサービスステーションを全国に展開する日本最大の石油元売会社です。母体となった新日本石油株式会社は設立が1888年と、125年を超える歴史があります。
その中で環境に優しい天然ガスに着手したのは比較的最近のことです。もともと日本の天然ガスは電力会社、ガス会社が手がけていたところに当社が参入しました。そして2006年に、岡山県の石油精製工場の中にLNG(液化天然ガス)タンクを併設して、中国電力様と一緒にLNG基地をつくり、「水島LNGプロジェクト」を開始しました。また、同時期に東京ガス様と共同で、川崎市で天然ガスを使った発電事業・パイプライン事業を展開してきました。
北東北・道東の拠点として、
八戸港はインフラ整備が万全でした
八戸市では2007年にLNGの二次基地としての運転を開始しました。海外からの輸入LNGが入るのではなく、東京ガス様の袖ヶ浦工場から内航船でLNGを運び、八戸市で下ろして再度そこから配送するという事業です。2007年度以降LNGの需要増大が見込まれた北東北3県で初めての天然ガス・LNGの供給拠点です。
今後もこの地域では産業用を中心に需要増加が見込まれることと、さらなる供給エリアの拡大に対応するべく、八戸ポートアイランドに2015年4月の営業運転開始に向けて「八戸LNGターミナル」を新設することにしました。完成後は北東北全域および北海道地区も含めた天然ガス・LNGの供給拠点となる予定です。
LNGの大型船が入れる港は限られます。東京湾も大型船入港上限回数いっぱいで、東京電力様も困っていました。その点、八戸港は、14メートルの水深が確保できる航路の整備、利用地の整備、防波堤の計画など港湾計画がとても充実していました。また、青森県には非常に迅速に港湾整備を最優先に進めていただきました。港湾整備が整っているというのが我々の立地の大きな理由の一つだと言っても過言ではありません。
自治体のこまやかなサポートに、
本当に助かりました
様々な場面で補助金・助成金を活用させていただいています。当社にとって今回はかなりの大型プロジェクトです。石油需要は年々減り続けていますので、どちらかといえば整理統合、縮小していくなかで新しい大型プロジェクトを実施することは非常に珍しかったです。進めていく中でも様々な問題や課題が出てきましたが、その度に青森県、八戸市など地元の方々に非常に親身に相談に乗っていただき、本当に助かりました。
2012年に、現地にJX日鉱日石エルエヌジー・サービス株式会社という専門の会社を作り、現地で採用した人材でこの会社を運営していく準備をしています。採用活動に関しても地元自治体に多大なるご協力をいただきました。本当に優秀な方が集まって、順調に運転開始に向けて訓練・教育をしているところです。%。男性が多い職場ですが、今後は女性も多く採用して、女性の力を活かしていけるような職場にしていきたいと思っています。
交通アクセスに関しても、私は東京から毎月のように八戸市に行っています。飛行機で三沢は1時間くらい、新幹線を使って八戸市は3時間くらいなので非常に便利なアクセスとなっています。青森県に行く時は毎回青森県を知らない方を連れて行くようにしています。そして青森県を楽しんでもらい、ファンを増やしたいと思っています。青森ねぶた祭り、八戸三社大祭、海の幸山の幸、地酒も豊富で楽しませていただいております。実際に初めて青森県を訪れた方は皆ファンになり、「こんな良い環境で仕事してるの!ずるい!」と言われます。
plofile
- 会社名
- ENEOS株式会社
旧:JX日鉱日石エネルギー株式会社(R2変更) - 県内所在地
- 〒039-1162
青森県八戸市豊洲7番地2 - 親会社
- JX日鉱日石エネルギー株式会社
東京都千代田区大手町二丁目6番3号 - 会社創立
- 2012年11月1日
- 操業開始
- 2015年4月1日(予定)
- 従業員数
- 50名(2014年11月現在)
- 事業内容
- 「八戸LNGターミナル」および「釧路LNGターミナル」の運営
2014年11月現在
掲載年月:H27.2