立地企業インタビュー

「キラリと光れ」弘前から世界に

音羽電機工業株式会社/取締役社長/吉田 修さん

雷をよく知り、対策を講じるトップメーカー

 音羽電機工業は1946年に創業した雷対策のトップメーカーです。国内で雷だけを専門にやっているのは私どもだけです。よく避雷針会社と勘違いされることがあるのですが、雷から建物を守るのが避雷針。私どもは電気機器や電気設備を雷から守る「避雷器」を製造しています。
 創業当初は、電気機器と言えば、真空管やトランジスタなどの単純なものでしたが、今やデジタル化となって電子部品化が進み、マイコンが入り、通信ネットワークで結ばれ、多様なニーズに応えなければなりません。また、家電なども省エネ製品に伴い、コンパクトで多機能、より精密になったことにより、雷のような異常電流に非常に弱くなりました。
 さらに、通信回線で世界中が繋がっているネット社会においては、一ヶ所が雷で壊れたら世界との繋がりが遮断されます。その意味で雷による被害は広がってきました。家に雷が直撃すれば、洗濯機から電子レンジ、電子機器の故障に繋がります。しかし、それぞれの家で雷対策をされているかと聞くと、ほとんどされておりません。
 だから私は社員に常々言っておりますが、「市場は無限大」と。多くの人達は、「雷は自然災害だからしかたがない」と思っていますが、雷を予知できるセンサーも開発しました。
 私達は雷をよく知ることでどのような対策をしたらよいか、どんな商品を作ったらよいかということを、長年、一生懸命取り組んできました。





 

広がる新たな市場。さらなる研究で雷を究める

 雷の発生についてはまだ全てが解明されていません。本当に不思議なのです。当社は、雷テクノロジセンターを設置し、新しい製品づくりを行っています。
 新たなる市場としては、太陽光発電や風力発電が挙げられます。太陽光発電では雷の被害が発生します。風力発電は非常に雷が落ちやすく、羽の角度を変える制御盤が壊れる、羽が飛び散る等の被害が出ています。それらの対策を独自の試験装置で開発しております。
 併設の雷ミュージアムには雷に関しての民話や童話をはじめ、技術書等の蔵書があります。また、雷の写真コンテストも実施しており、雷を身近に感じていただく活動も行っております。





 

津軽の人の温かさを生かし、心の通う工場へ

 「キラリと光れ」というのが当社の社是です。海外の企業とも交流していますが、技術を磨いて光ってこそ、海外との取引もできます。弘前が次の飛躍のための工場となるよう、頑張っていこうと思っています。
 私は弘前工場で海外向けの製品を作り、世界に輸出しようと思っています。弘前から世界に製品を送り出すのが夢なのです。
 他にも立地先の候補がありましたが、津軽地域には工業高校もたくさんありますし、若い人材もたくさんいます。そして何より人柄が気に入りました。真面目で素直で何事にも一生懸命に取り組む姿勢がものづくりに適しています。
 私ども中堅企業にとって大事なのは「人との繋がり」。海外へもただ売り込むだけでなく、提案して相談に乗るという、人間関係から結果商売に繋がると考えています。人の温かさが私どもの一番の力ですし、大事にしていることです。
 これから弘前工場の存在感をより一層出していきたいと思っています。

掲載年月:H27.2


音羽電機工業株式会社 弘前工場
〒036-8073
青森県弘前市大字岩賀一丁目4番地の1
【本社】兵庫県尼崎市名神町三丁目7番3号
【操業開始】1993年4月
【従業員数】274人(弘前工場13人)
【事業内容】高圧・低圧避雷器、耐雷トランス、その他雷対策関連製品の製造・販売等
2014年11月現在

 

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