「食のトータルサプライヤー」スターゼングループの一員である当社は、国産豚肉・国産牛肉の処理加工を行い、安全・安心な食肉を全国のグループ会社の販売拠点へ供給する役割を担っている会社です。現在、全国7か所の工場において、年間で豚肉約110万頭分、牛肉約5万頭分の処理加工を行っています。これは全国で消費される国産豚肉・国産牛肉のおよそ7～8パーセントを占めています。
　従業員数は約1,000名、「食を通して人を幸せにする生活関連企業」を経営ビジョンとし、お得意先様や消費者の皆さまに満足頂ける安全・安心な商品を提供することに日々注力しています。

　青森県には三沢市と三戸町に工場があります。三沢ポークセンターは、最新の設備とシステムにより、一日あたり最大2,300頭の豚枝肉を処理加工できる国内最大級の豚肉専用工場として、県産豚肉や数多くのブランド豚肉の加工を手がけています。併設する三沢市食肉処理センターのと畜場と生産ラインが連結しており、と畜と加工機能が一体化した衛生的で効率的な施設となっています。製造された商品は、真空包装機で包装し、金属検出機とX線異物検出機による二重のチェックを経て完成します。収容能力152トンのオートメーション化された倉庫により、在庫・出荷管理が可能となり、物流機能が大幅に向上しました。この倉庫は、停電時でも自家発電装置から電力を供給できるシステムを導入しており、危機管理対策は万全です。
　三戸ビーフセンターは、県産を中心とした牛肉の専用工場として、月間約1,000頭分の牛肉の加工を行っています。1頭約500キロもある牛枝肉を、約15分で部分肉に製品化することができます。すべての従業員が一体となることで、スムーズな業務を可能にしています。
　また、すべての工場では、より安全・安心、かつ高品質な商品を継続的に消費者の皆さまへお届けするため、国際規格であるSQF（Safe Quality Food）の認証を取得しました。これは、安全を確保するHACCP（ハサップ）手法と品質管理のシステムISO9001の要素を組み合わせたもので、第三者審査機関による安全に関する審査を定期的に受けています。
　さらには、従業員全員の徹底した衛生管理のもと、工場施設内に自社の食肉検査室を設け、微生物汚染による危害を未然に防いでおり、連続的に安全性を監視するシステムを整備しています。
　こうして生産された製品は、国内への出荷はもとより、海外へも輸出されています。

　青森県に工場を立地した一番の理由は、事業を行うための環境が整っており、効率性が高いことです。
　青森県は全国的に見て農業・畜産・水産が盛んな地域です。食肉では、豚肉の生産量が全国第5位であり、三沢ポークセンター、三戸ビーフセンターも特に畜産の盛んな南部地方に工場があります。両工場は三沢と三戸を囲む半径70キロ圏内、トラックで約2時間以内の位置関係にあり、同エリアには大手飼料会社や牛豚ブロイラーの生産業者も数多く立地しているため、関連企業とも連携をとりやすく、効率的な生産を可能にしています。
　このように、青森県は恵まれた自然、食肉に必要な関連施設、製品を全国各地に運ぶ物流網、そして新幹線や空路といったビジネスに欠かせない交通アクセスなど、事業を行うための環境が整っています。この恵まれた環境を生かし、青森工場から全国各地へ安全・安心・新鮮な食肉を提供していくことが我が社の使命だと考えています。
　今後とも、海外製品にはない付加価値の高い、特色ある製品を作り続け、日本の生産者、日本の食を守っていきます。

掲載年月：H28.2