立地企業インタビュー

堅実で粘り強い青森県人気質が世界中にICチップを送りだす

株式会社ルネサス北日本セミコンダクタ ウエハ本部 副本部長・津軽工場長/桃井 透さん

長年の半導体製造ノウハウで世界基準の品質を提供

 ルネサス北日本セミコンダクタは、半導体製造メーカーとして長年にわたり高い品質の製品を安定生産し、自動車、通信、電気、ゲーム機器などの幅広い分野の市場から信頼をいただいています。ウエハ本部の津軽工場では、国際的に高い評価を得ているルネサスエレクトロニクスグループのマイコンのウエハ生産を担っています。ウエハ処理は半導体LSIの製造工程の中の前工程で、ナノ単位の薄さの集積回路パターンの層を、シリコン基板(ウエハ)の上に作りこんでいく作業です。津軽工場の特徴としては、生産ラインの約30%がハイブリッド車などの車載向けで、あらゆる面で高いレベルの精度と効率をもって、ニーズにお応えしています。

県や地元自治体の支援で事業拡張の転機に

 当社が青森県五所川原市に工場を構えたのは1974年でした。半導体製造工場が立地する上で欠かせないものは、きれいで不純物の少ない水、そして清浄な空気、さらに広い敷地。この3つの条件はいまも変わりません。当時は九州をはじめ、青森県を除く東北各県に半導体工場が操業しており、この津軽平野のまん中の漆川工業団地は誘致活動にも熱心で大変魅力的でした。また、私どもの会社の前身が、発電機関連の事業で青森県とのつながりをすでに持っていたこともあり進出が決まりました。
 それには、3つの条件のほかに、優秀で豊富な人材が確保できるということが大きな要因となっています。特に1985年からは、工場発展の転機となるウエハ事業を立ち上げ、半導体チップの心臓部をつくるという高いモチベーションを得て、幅広く地元の人材が集まりました。
 この立ち上げ以降、6,000・/日以上の工業用水の提供を五所川原市から受けており、さらに将来的にも安定した水の供給、使用量増加への対応も可能となる新たな水源としてのダムの建設にご参加いただくなど、市には多大な支援をいただいております。


ウエハ1枚にハイブリッド車1台に使われる100個以上の半導体が入る。


世界から評価されるウエハ生産の本部が五所川原市にある。

 

豊かな四季は人を楽しませ青森県人の気質を育てる

 この五所川原市周辺は、アクセスが年々便利になっています。新幹線の新青森駅から車で30分、青森空港から40分、近年、整備が進む津軽自動車道浪岡ICは10分と、初めて来社する人は口々に「意外と近いね」と実感しています。自然環境にも恵まれ、足を延ばせば白神山地や十和田湖、マグロで知られる大間にも日帰りで行けます。また、海と山の物資の集散地でもあるので、鰺ケ沢港からの新鮮な魚介をはじめ、おいしい食べ物も豊富に揃います。
 青森県には厳しい冬があり、それを克服して、春の桜まつり、夏のねぶたという目標に向かって進んでいく、たくましい精神風土が根づいています。忍耐強く、着実に努力を重ねていく県民性は、仕事の課題や目標をクリアする底力となっているでしょう。青森県への立地を検討される際は、一度、現地を訪ねてみることをおすすめします。当社津軽工場の見学も歓迎いたします。

掲載年月:H24.2


富士電機津軽セミコンダクタ株式会社
旧:株式会社ルネサス北日本セミコンダクタ(H24変更)
〒037-0017
青森県五所川原市大字漆川字鍋懸156
ウエハ本部・津軽工場
【本社】北海道亀田郡七飯町字中島145-1
【工場操業】1974年1月
【従業員数】約2,000名(津軽工場587名)
【事業内容】ルネサスエレクトロニクスグループ半導体の汎用マイコンのウエハ生産、およびファンドリサービスの提供。


湿度45%以下、室温23~24℃に保たれたクリーンルーム。製品の精度が向上するにつれて空調管理も厳密さが要求される。


PDK型外販製品用プロセスTEG(Dual-Gate 0.35μm)。

 

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